噛み合わせが悪かったり、上顎、下顎が出ていたり、八重歯、出っ歯などの症状は矯正の必要があります。 歯並びが悪いと見た目が悪いだけでなく歯石がたまりやすく、虫歯になりやすくなります。 また顎関節症などを発症する恐れもありますので放っておくと危険とも言えるでしょう。
歯列矯正では、歯並びを正常な位置に戻すためにブラケットという装置がよく使われます。 矯正装置が入り、歯が動き始めると痛みを感じます。 痛みは個人差がありますが3日から1週間くらいでおさまります。 リンゴやせんべいなどの硬い物やガム、キャラメルなどの歯につきやすい物は装置が壊れやすいので避けましょう。 食べてすぐ歯磨きしないとカレーやケチャップ、コーヒーやお茶などで装置の一部が変色することがあります。 また、矯正装置をすると歯磨きがしづらくなるのでブラッシング指導をしっかりします。
ブラケットを使わない矯正としてクリアアライナーという物もあります。 ブラケットを使用しないので、まさに見えない矯正治療が行なえます。 定期的にお口の型を採り最新の咬合状態から次のステップのトレーを 製作します。 このマウスピースを付けることによって 歯に必要以上の力をかけずに動かし、矯正していきます。 非適応症例がありますので、詳しくはご相談ください。
顎関節症とは字のとうりアゴの関節にかかわる症状をいいます。
具体的な1部の例として、口の開閉時に痛みがある、口が大きくあけられない、顎関節に違和感がある、口をあけるときなどに異音がする(カキッ、ミリミリ)などです。
また、顎関節症から頭痛、耳痛、頸部痛、肩痛、背部痛、腰痛などを生じる場合もあります。
顎関節症の原因はいろいろな要素があるといえます。
歯ぎしりによる強い食いしばりだったり、噛み合わせの悪さからくるものであったり、事故などで直接顎などに生じた外傷や生活習慣からくるものなど多岐にわたります。
精神的ストレスから発症することも大きな原因の1つです。
ストレス改善をはかって症状がなくなった人もいます。
治療でよく使われるものとして右の写真のようなスプリントというマウスピースをつけて治療する場合もあります。 治療はまず発症した原因を見つけることです。 その原因を探して治療し、再発しないように予防することも大切です。
近年、いびきや睡眠時無呼吸症候群が取り上げられています。
いびきを習慣的にかいている人は2,000万人以上、そのうちの約10%の200万人が寝ている間に何十回も呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群 だといわれています。
これらの症状は歯科医でも治療することが可能です。
右の写真のような『スリープスプリント』というマウスピースのようなものを睡眠時に装着すると舌を持ち上げ、気道を広げるので呼吸がしやすくなり、いびきや無呼吸といった症状の改善にもなります。また、小型なので持ち運びにも便利です。
鼻呼吸が出来ない方や、歯の数が20本以下の方、
歯がぐらついていたり、顎関節症の方はスリープスプリントが不向きと思われます。
気になる方はぜひご相談ください。